白ホリスタジオを初めて借りるとき、一番つまずきやすいのが照明のセッティングです。
「背景が思ったように白く飛ばない」「被写体の下に影が落ちる」
こうした失敗の多くは、機材の性能ではなく光の当て方が原因です。
この記事では、名古屋・上前津の撮影スタジオ「千代田ヴィレッジ白ホリスタジオ」の無料照明でできる最小構成と、よくある失敗の直し方を、用途別の配置例とあわせてまとめました。
白ホリで「継ぎ目のない白」が出る仕組み

白ホリの背景が真っ白に飛んで見えるのは、壁と床の境目がないカーブ構造だからではなく、背景に被写体より1〜1.5段明るい光を当てているからです。
カメラの露出を被写体に合わせると、それより明るい背景は白飛びして写ります。
継ぎ目のないアール構造は、その光を壁から床まで均一に回すための土台にすぎません。
逆に言えば、背景を明るくする光が足りなければ、どれだけホリゾントがきれいでも背景はグレーに沈みます。
スタジオそのものの広さや設備を先に確認しておきたい方は、白ホリスタジオの選び方5つのポイントもあわせてご覧ください。
最小構成:ライト2灯でできること
商品撮影であれば、被写体用のキーライト1灯+背景用1灯の合計2灯で十分に成立します。
キーライトと背景ライトに使う照明機材は千代田白ホリでは常設・無料でご利用いただけるため、追加費用なしでこの構成が組めます。
奥行き約9m×幅約4.4mのスペースを活かし、被写体とカメラの距離をしっかり取るのが失敗しないコツです。

①のキーライトは被写体の斜め前から立体感を作り、②の背景ライトは背景紙のすぐ下から壁に向けて当てることで、背景だけを持ち上げます。
カメラを左端まで下げて奥行きをフルに使うことで、被写体を壁から十分に離せるため、影が壁や床に落ちにくくなります。
露出の合わせ方(背景を+1〜1.5段明るく)
「背景を被写体より1〜1.5段明るく」と言われても、どう測ればよいか迷う方が多い部分です。手順はシンプルで、まずカメラを被写体に合わせてマニュアル露出で固定し、そのあと背景だけを測って明るさを足していきます。
露出計をお持ちの場合は、被写体の位置で測った値を基準にして、背景をスポット測光で測り、+1〜+1.5EVになるまで背景ライトを背景紙に寄せる、または出力を上げてください。
露出計がない場合は、テスト撮影したカットのヒストグラムで判断できます。右端に山が張り付いていれば背景は白飛びしている状態、右端の手前で止まっていれば背景はまだグレーです。
スマートフォンで撮影する場合は、被写体を長押ししてAE/AFロックをかけ、露出を固定したまま背景が白く飛ぶまで背景ライトを寄せると、同じ結果が得られます。
千代田白ホリには照明を4灯常設していますので、キーライトと背景ライトのほかに予備を回せる余裕があります。
よくある失敗3つと直し方

① 背景がグレーに濁る(背景光不足)
キーライトだけで撮ると、背景は被写体と同じ明るさにしかならず、白ではなくグレーに写ります。
背景専用のライトを別に用意し、露出計またはカメラのヒストグラムで背景が白飛びしているか確認しましょう。
② 床に影が落ちる(被写体が壁に近すぎる)
被写体が背景の壁に近いと、キーライトの影がそのまま壁や床に映り込みます。
千代田白ホリは奥行き約9m×幅約4.4mのスペースがあるため、被写体を壁から離し、カメラを引いて撮ることで影を消せます。
奥行きを使い切れていないケースが多いので、まずは被写体の立ち位置を壁から2〜3m離してみてください。
③ 白い商品の輪郭が消える(背景紙を替える)
白い商品を白背景で撮ると、境界線が飛んでしまい輪郭が抜けなくなります。
この場合はグリーンまたはブルーの背景紙に替えて撮影し、後処理で背景を白に置き換える方法が確実です。
千代田白ホリは白・グリーン・ブルーの3色を無料でご用意しています。
用途別の配置

商品・物撮り
背景ライトをやや強めにして白を飛ばし、キーライトはディフューザーで柔らかく。
小物であれば①②の2灯構成で完結します。
テーブルの上で小物を撮るときは、白い板や発泡スチロールをレフ板代わりに被写体の手前へ置くと、影になる側にも光が回って立体感が出ます。
金属やガラスのように反射する商品は、キーライトを直接向けず、ディフューザー越しに広い面で当てると映り込みが目立ちにくくなります。
詳しい配置や作例は物撮り・宣材写真ページを、スタジオの広さや設備は白ホリスタジオの詳細ページをあわせてご覧ください。
人物(採用動画・インタビュー)
キーライトに加えて、逆光気味のライトを1灯足すと輪郭が引き締まります。
背景ライトは白飛びさせすぎず、人物の影が壁に出ない距離を確保するのがポイントです。
しっかり作り込む場合は3灯構成にします。キーライトは顔の斜め前から主となる明るさを作り、フィルライトは反対側から弱めに当てて影を薄くし、バックライトは後方から髪や肩に当てて人物を背景から浮き立たせます。
眼鏡をかけた方を撮るときは、レンズにライトが映り込みやすくなります。ライトの位置を高くして斜め上から当てると反射が抜けます。額のテカリも同じで、ライトを高くするか、ディフューザーを一枚足すと落ち着きます。
撮影全体の進め方は採用動画を社内で撮る手順にまとめていますので、あわせてご覧ください。
クロマキー合成
グリーン背景紙を使う場合は、背景ライトを均一にムラなく当てることが最優先です。
被写体との距離を十分にとり、被写体側にグリーンの反射(グリーンスピル)が出ないようにします。
詳細はクロマキー撮影ページをご確認ください。
持ち込み機材との組み合わせ
照明・カメラ・三脚などの機材持ち込みは歓迎しております。
カメラマンの同行も問題ありません。
ただし、スタジオ側での撮影代行は行っておりませんのであらかじめご了承ください。
持ち込み機材と常設照明を組み合わせて使うことも可能です。
撮影しながらオンライン配信も行いたい場合は、配信機材セット(3,300円/回)を追加することで、照明を組んだ状態のままスイッチング・配信まで対応できます。

当日の流れとチェックリスト
入室後、最初の10分は以下の順番で進めるとスムーズです。
- ①背景紙を選ぶ(白・グリーン・ブルーから撮影内容に合わせて選択)
- ②背景ライトをセットする(背景紙の下から壁に向けて当てる)
- ③キーライトをセットする(被写体の斜め前から)
- ④テスト撮影で確認する(背景の白飛び・影・輪郭をチェック)
この順番で組めば、大きな手戻りなく本番の撮影に入れます。なお、千代田白ホリは完全防音ではなく吸音仕様のため、音声を重視する撮影では時間帯にご配慮いただくか、事前にご相談ください。
退室前のチェック
撮影が終わったら、次の3つだけご確認ください。
①使った背景紙を巻き戻し、端をきれいにそろえる。②ライトの電源を切り、スタンドを元の位置に戻す。③三脚やレンズキャップなど、小さな忘れ物がないか床まわりを一周して確認する。
この3つを済ませておくと、次に使う方も同じ状態から準備を始められます。
アクセス

千代田ヴィレッジ白ホリスタジオは、名古屋市中区の撮影スタジオで、地下鉄名城線・鶴舞線の上前津駅・鶴舞駅のいずれからも徒歩7分です。
大須商店街からも徒歩約10分と、名古屋中心部からアクセスしやすい立地にあります。
スタジオに隣接するコインパーキングもご利用いただけるため、車での機材搬入にも対応しています。
よくある質問
Q. 照明は本当に無料ですか?
A. 常設のライトと背景紙3色(白・グリーン・ブルー)は無料でご利用いただけます。
有料なのは配信を行う場合の配信機材セット(3,300円/回)のみです。
Q. ストロボの持ち込みはできますか?
A. 持ち込み可能です。常設照明と組み合わせてご利用いただくこともできます。
Q. 天井高や背景紙の幅はどれくらいですか?
A. 実測値については、お問い合わせ時にご確認ください。
Q. 照明機材の使い方は教えてもらえますか?
A. 常設の照明はスイッチを入れて位置と向きを調整するだけの簡単な機材ですので、特別な操作説明は必要ありません。設置場所と電源の位置は入室時にご確認いただけます。なお、スタッフによる撮影代行やライティングの指導は行っておりません。
Q. 撮影しながら配信もできますか?
A. できます。配信機材セット(3,300円/回)を追加していただければ、照明を組んだ状態のままスイッチング・配信まで対応できます。スタジオ選びの基準は動画撮影スタジオの選び方もあわせてご覧ください。
料金・予約
千代田ヴィレッジ白ホリスタジオは、平日2時間8,800円〜(税込)、1日通しでのご利用は22,000円(税込)です。
照明・背景紙(白・グリーン・ブルー)・フリーWi-Fi・専用光回線はすべて無料でご利用いただけます。
営業時間は10:00〜18:00、スタジオ隣接のコインパーキングもご利用いただけます。
法人でのご利用は請求書払い・領収書発行・お見積り相談にも対応しております。